贅沢な暮し。

早逝の天才詩人であり画家であった山田かまちは、口癖のように、「ぼくには24時間では足りないよ」と言っていた。
天才でも、詩人でも何でもない普通の(ある意味変人かもしれない)おばさんも、最近そんな風に思う。
5月にブルーレイディスクレコーダーを購入して、おまけについてきた8日間のスカパの視聴に伴う映画の録画、wowowの7月いっぱいの無料視聴で、HDDの中は撮りまくった映画やライブ映像が30本ほど出番待ち状態。

本屋大賞が発表されてから、「ああ、これ読みたかった」と次々図書館に予約した本が、何故か同時に手元に届き、これまた嬉しい悲鳴。
おまけに11日からサッカーワールドカップが始まり、今回は日本以外の国の試合にも興味があって(日本は14日の対カメルーンが初戦)、1日2試合はTVに釘付け。
音楽では最近のマイブーム「okgo」を聴きながら、パソコンで情報の洪水を少しずつアウトプットする作業をしている。

少年と老教師との触れ合いを通して、スペイン内戦に翻弄される人々を抒情的に描いた「蝶の舌」(スペイン映画)。
祖母の家でひと夏過ごすことになったマックス少年が出会った、ジプシー音楽とジプシーの少女スィングとの淡い恋の物語、「僕のスィング」(フランス映画)。
自分の過失から心に深い傷を負った少女が、自己再生のために訪れたディブロンでの新しい暮らしの中で見つけたいくつもの宝物、「リリィ、はちみつ色の秘密」(アメリカ映画)
どれも、心に残る秀作だった。
久しぶりの映画館鑑賞では、前から観たかった「フローズン・リバー」を堪能し、上映後ゲストと支配人のトークショーを興味深く聞き(メモ等しながら)、10人ほどのサロンコーナーでの歓談も楽しかった。
初対面であっても、共通の趣味を共有できる人たちとの会話は次から次へと話が膨らみ、時間を経つのも忘れるほどだった。

本屋大賞受賞の「天地明察」(沖方丁)は、読み応えがあるのに、読みやすい、不思議な吸引力のある時代小説だった。
今年の本屋大賞ノミネート作品は「横道世乃介(吉田修一)・猫を抱いて象と泳ぐ(小川洋子)・ヘヴン(川上未映子)・新参者(東野圭吾)・1Q84(村上春樹)」と、半分にあたる5冊は読了していて、それ以外も今回は全て読了したいと思っていて、図書館に次々予約している。
「天地明察」を読み終え、もっか1~3まである長編大作「船に乗れ!(藤谷治)にかかっている。

この歳になっても、次から次へと興味は尽きない。
それが、何の役に立つわけではないけど(今のところ)、そうして実際、「何かの役に立てろよ」とか言われながらも、やっぱり新しいものを知りたい欲求は止むことがない。
長くこんなことを続けていると、ちゃんと自分に好きなものをキャッチするのも上手くなってきて、臭覚やアンテナにも自信を持ち、インプットする欲求に拍車がかかる。
こんな呑気な生活に、後ろめたさがないわけではない。
もちろん、こんなことを黙認してくれている家族にも大いに感謝もしている。
家事をこれだけ楽しく出来たら、それこそ一石二鳥なのだけど、悲しいかな家事は、しなければならないことで、なかなかしたいことにはなってくれない。
こんな贅沢な生活が、決して誰かの犠牲で成り立っているわけではない(たぶん)、というのが、続けていられる自分なりの言い訳にもなっている。

「息もできない」と「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」早く観たいなぁ。
「神様のカルテ」と「植物図鑑」図書館に予約しておかないとっ!
Okgoの輸入盤が新品中古で2枚で1500円で買えちゃうんだから、得だよねー、買いだよねー。
やっぱり、ごめんなさい、こんな頭の中です、今。