学びの秋の日―其の壱

2年ぶりに商業界主催の講演会に出席させてもらう。
6時三原発、松江日帰りということで、行きは車窓から彩づく風景を楽しみ、講演会は目立たぬ場所で居眠りもよし、なんて考えながらの気軽さだった。
しかし!
いざ始まった講演会はその講師陣の豪華さに驚き!(事前に名前はわかっていたものの、チェックもしなかったことがサプライズとなり結果オーライ)

第1講座、塩沼亮潤(仙台市秋保・慈眼寺住職 大峯山(奈良県吉野)千日回峰行満行阿闍梨(あじゃり))
この肩書だけでも唖然とする。
往復48キロ、高低差1300メートルの吉野、大峯山でこの修行をおこなって成功したのは、1300年の歴史の中で、まだ二人しかいない。
演題 「心をこめて生きる」
講座は、19歳で出家してから小僧となり、23才から始まった千日回峰行の9年間を中心とした、穏和な人柄から淡々とした口調で凄まじい修行が語られた。
その極限の世界で悟ったことは、「反省」「感謝」で、悟りは「懺悔の気持ちから始まる」ということだった。
どういう立場にあっても、理解できない人への「何故?」という気持ちは生まれるが、その気持ちがやがて、相手を理解し「調和」が生まれる時に、初めてその人との関係において珠玉の喜びとなる。

第2講座、五日市剛(工学博士)
演題 「言葉の力〜運を味方にする言葉〜」
90分一言の言葉も逃さずに聴いたのだから、きっとこれからはツキまくりの人生に違いない。
その幸運をお裾わけしよう。
ツキを呼ぶ魔法の言葉「ありがとう」「感謝します」「ツイてる!」
一番印象に残ったのは最後に話された82歳の女性のブログに書かれていたこと。
幸せになる秘訣
「だれかに善きことをしてもらったら けっして忘れないようにしましょう
だれかに悪しきことをされたら それは忘れておしまいなさい
同様に誰かに一度でも愛してもらったことは 
けっして忘れないようにしましょう
それはあなたの永遠の宝物なのです
誰かを一度でも愛したことがあったら それは忘れておしまいなさい
それは相手にあげたプレゼントなのです
その愛はすでに相手のものであって あなたのものではありません
有形のものでも無形のものでも もらったものに感謝し
与えたものはさっぱりと手放すこと
それが幸せになる秘訣ですよ」

第3講座 茂木久美子(日本レストランエンタープライズチーフインストラクター)
演題 「一期一会」
まだあどけなさの残る彼女は1980年生まれ、98年に山形城北高校卒業後、日本レストランエンタプライズ(NRE)入社。山形新幹線「つばさ」の車内販売で1人1日平均の売上高8万円に対し50万円の記録を持つ。NREの全1300人の販売員の中で3人しかいないチーフインストラクターを務め、後輩の指導にもあたっている。
山形弁で、「あたし、あたし」と言いながらユーモラスに自身の仕事を通して出会った人たちとのエピソードを熱っぽく語る。
お客様の顔が見えて、足に決してワゴンを当たらないようにする為に、100キロ以上あるワゴンを反対向きにひっぱる「バック走法」や時間短縮のためにエプロンのポケットを工夫して「釣銭を早く出す」技に磨きをかけ、業務、社員教育、講演会と3役こなす。
ネットで調べていたら、何処にでもいるような普通の感覚の女の子といった感じのブログを発見!
その普通っぽさに親近感を覚え、インタビュー記事を見てまた感心する。
「人材育成のコツはまず手本を見せること。次にやらせてみて誉めること。そして目標をあげていくこと」
これは山本五十六の名言と同じらしい。
もちろん彼女は山本元帥の存在さえ知らない。
楽しく前向きに生きている人を見るのは、本当に気持ちがいいものだ。

そして、第4講座、とこの続きは次回へ・・・