わんあわーうぉーきんぐ

 

あんまり天気がいいので、久しぶりに二人連れで白滝山に登る。

葉桜のトンネルを車であがって、駐車場から少し下った南側の登山道が今日の出発点。

わずか1キロのお散歩登山だ。

登山道の近くでは小さな青い花をつけたばかりの紫陽花と、黄色い金鶏菊と白いマーガレットのちょっとしたお花畑が挨拶をしてくれた。

 

200メートルほどはゆっくりとした登りになる。

新緑のさんきらいや若いどんぐりやいろんな形の松の木を眺めながら、どんどん登る。

ほとんどのツツジは終っていたが、のんびりとしたツツジやウグイスの声が足取りを軽くする。

分岐点を過ぎると、最後の急登だ。

息はあがるが、展望台まであと200メートルの道標が励ましてくれる。

 

なんと、コーヒーのいい香りがしてきた!。

展望台に5人のグループが御座を敷いて楽しんでいる。

遠くから呑気なホラ貝の音がする。

珍しく3組もの登山者とすれ違う。

途中の岩の上では子供連れの家族がおにぎりを美味しそうに頬張っている。

5月の穏かな日曜日だ。

今まで何度も白滝山には登ったが、こんなに賑わっていた記憶がない。

ディスカバーマウントシラタキだ。

 

龍泉寺の山門からは絶景が広がる。

今日の瀬戸内海は穏かで、この季節には珍しく空も真っ青で、白い雲が群れをなしている。

海は深い青で、潮の関係なのかさらに濃い青が散在している。

 

巨大花崗岩の壁面にある麿崖仏を見ながら山頂へと進む。

上り始めてからわずか30分で八畳岩と呼ばれている白滝山の山頂に到着する。

ここは360度のパノラマが楽しめる三原でも屈指の景勝地だ。

正面に箱庭のような瀬戸内海の島々。

遠くにぼんやり石鎚山脈や四国山地が見える。

縦走ルートである黒滝山を回って北には吉備高原や中国山地が連なる。

北アルプスほどの雄大さにはとうてい及ばないが、標高350mの山頂ならではの風景がある。

 

 

涼やかな風は、すぐに汗も乾かしてくれる。

持ってきた八朔を食べていると、昔流行ったビーパップハイスクール風のあんちゃんが女の子と手を繋いで上がって来た。 上がって来たと言うのは、登山目的で30分歩く私達もいれば普通のつっかけサンダルでもすぐ下の駐車場から7〜8分程度で岩の上に立てるからだ。しかし尋常ではない他の登山者達とのコントラスト。浮きまくっている。

忠海駅から黒滝山を経て来たという中高年登山の典型的な格好をした二人連れは、「ヤッホー!」と明るい声をこだまさせている。

 

私達と言えばあまりにも居心地のいい岩の上なので、だいぶくたびれてきたお互いの姿をいつもより余分にカメラにおさめる。

 

今日出会った人たちのモノマネなんかをしながら楽しく下っていく。

帰りの車の中でもはずんだ会話が途切れない。

ほんの1時間の思いつきの山歩きは、いつもの日曜日をちょっと変えてくれた。

若いころとは一味違った不思議なほんわかした気持ちをおみやげにして・・・。