部活

日本テレビ系列のバラエティ番組「1億人の大質問?笑ってコラえて!」の、名物コーナー「日本列島部活動の旅」を楽しみに見ている。
最初は確か「吹奏楽」、それから「男子新体操」「ラクロス」「チアリーディング」「女子新体操」を経て、今は「吹奏楽の旅(マーチング編)」が始まったばかり、高校生のひたむきな姿に泣いたり笑ったりしながら、自分のその頃に思いを馳せる。
中学時代は、キリスト教の全寮制で、部活はなく、「バレーボール同好会」なるものを友だちと作って、勝手に部活ごっこをしていた。 体育館もなく、コートもなく、傾斜のある芝生の上から投げられたボールを必死でレシーブし、ネットのない空間で、パス・トス・スパイクと、今思うと滑稽なシーンが蘇る。 高校になって、バレー部に入ろうと張り切っていたら、何故か入学してすぐの身体検査で、心臓に雑音があると診断され、精密検査の結果、激しい運動はしないようにと印籠を渡され、出鼻をくじかれてしまった。 2年の時、縁の下の力持ちであるテニス部のマネージャーをしたのが、私のささやかな部活体験だ。
三原に住んでから、ソフトボールと出会い、10年に渡って遅まきながら、汗の滴る部活のような楽しく苦しい体験をした。
この体験は後で詳しく話すとして、今体験している部活の話をしようと思う。

「映画部」これが、今の私が参加している部活動だ。
福山の映画館で、3月に発足された「映画部」は、部長は支配人、部員数は不明。 その活動は、「映画を観賞後語り合う」という、ユルいものだ。
3月12日第1回活動「冬の小鳥」 この日は、残念ながら震災の翌日で、津波警報がまだ解除されておらず電話をして欠席をした。 講師は、映画評論家の長谷川さん。 「映画を観る・理解する・楽しむ」をテーマに、鑑賞後は長谷川さんや支配人を中心に大いに盛り上がったことを、参加した部員の話と、支配人のブログで知り、次回参加への思いを強くした。
4月29日第2回活動「ヤコブへの手紙」 1970年代のフィンランドの片田舎を舞台に、人を寄せ付けない元囚人と、盲目の牧師との交流を描いた人間ドラマ。 最初に一人ずつ映画の感想を言い合い、疑問に思ったことや納得したこと、他の部員の感想から湧いてきた思いと、話はどんどん膨らみ、福山フィンランド協会の会員2名に参加により、映画に関連したフィンランドの文化や宗教の話もしていただき、より深い映画の理解が出来た。
読書は一人でするものだけど、映画はそうではない。 知っている人も、知らない人とも、その時間を共有することによって、不思議な連帯感が生まれる。 俳優の伊藤孝雄さんの「映画や劇は一人で観ると趣味だが、大勢で観るとそれは文化になるのです」という言葉を、最近よく思い出す。 一人で観ることも多いが、気心知れた人と一緒に観ることもある。 そんな時は、私自身も相手のツボがよくわかるし、あえて言葉がなくても伝わってしまう気分にさえなることもあった。 多くの人と共有し、語り合うということは、映画についての細かい発見も多い。 自分の気がつかなかったことに気づかされる。 なにより、自分との違いがとても新鮮だ。 何年かぶりに訪れた「映画部」という名の部活動。 始まったばかりで、今はまだ楽しむことだけなのだけど、映画という共通のものを通して、これから違う世界、いろいろな人との出会いがあるという予感がする。
この続きは、またあらためて・・・。