GOPANが家にやってきた! yah!yah!yah!

四半世紀ほど前、当時では画期的なパンの作れる電子レンジを購入、3日に1度は寝る前に予約して朝になると焼き立ての食パンの香ばしい匂いで目が覚めるという幸福な朝を何度か迎えていた。
最初の2回は、カウントダウンでワクワクしながら開けたケースの底に無残にぺちゃんこになったパンらしき謎の物体が申し訳なさそうに張り付いていて、その時のトラウマで毎回ドキドキしながらセットしていたのを記憶している。
夜中に不気味な音が突然する恐怖を、当時下に寝ていた両親から訴えられ、同じパンの味にも飽きて、巷に手作りベーカリーも増えてきたことなど、その画期的な電子レンジが本来のシンプルな役割に戻るのにさほど時間はかからなかった。

2011年5月の麗らかな日、予約で入手困難なGOPANが突然家にやってきた。(実際突然ではなく、購入に際しては陰の努力がありました) 流行りものが好きというだけではなく、話題のGOPANを欲しいなぁと思ったのは、いくつか理由があったが、一番切実だったのが、ダイエット・体質改善のため、今年からネット購入していたふすま粉のパンが高いこと。 しかも、送料の関係でまとめ買いするので、冷凍庫の半分はふすま粉パンに占領される。 GOPANだったら、いろいろな材料で出来るのだから、いつかふすま粉でパンが出来るに違いない。という単純な発想だった。

実際、GOPANのバリエーションはすごい。 なんと言っても、米を使ってパンを作るのは世界初。 小麦粉から作るグルテンでパン独特の粘りを出す。 グルテンだから栄養もある。 砂糖や塩、水や無塩バターだって、自分の好きなものが使える。 良いこと尽くしで、我が家では大型TV以来のもろ手を挙げての大歓迎だった。 初回は、GOPANの一番の売りである白米パンを作ることにした。 電子計量器で、必要な材料を図り、テーブルに並べる。 グルテンとイースト菌は小さな箱にセットして、蓋の上側に取り付ける。 カチャと確かな音に安堵。 洗った白米と水を足して430グラムになったものをパンケースに入れ、本体にセットする。 練習の時はなかなか下にさがらなかったが、中身が入っているせいか意外とスムースにセット出来た。 水平に米を整えて、砂糖・塩・バターを乗せる。 蓋を閉めて、白米コースに合わせ、「よし! いいよね? 押すよ? 押します!」 緊張の空気の中、ボタンを静かに押す。 もう、後戻りはできない。 4時間後には出来たての香ばしいパンの匂いがダイニングを包むはず。 後は任せればいいのだけど、いろいろと過程が気になって、読書をしながら見守ることにした。
浸水:米と水を馴染ませるため、ある一定の時間を置く。(動作音なし)
ミル:米をペースト状にするという早くもGOPANにおけるハイライト。ドッドッドッ!バリバリバリ!30秒間、まるで道路工事のような斫り(はつり)音が計10回する。まさに粉砕! この段階終了時に上から覗いてみると、真っ白なクリーミーなお餅のようなものが見えた。
発酵:練っているような、ごぉーん、ぐわっ、みたいな音がする。ミル音に比べると静かで、これだけだったら夜の稼働も気にならないと思う。 途中で覗いてみると、もうそこにはパン生地がかわいらしく鎮座。 覗くごとに膨らんでいる、見るたびに心うきうき、思わずにやける。
焼き:パンに合うおかずをいろいろと作っているうちに、ホームベーカリーらしい香りがしてくる。 そして、予定時刻の7時半、意外に静かなブザーが出来上がりを上品に知らせてくれる。 ミトンが薄かったせいか、ケースからパンを出すのにちょっと苦労する。 少し冷まして、羽根を取り出す。 いやはや、ホカホカで、パンナイフで切ることもできない。 ちぎって食べる出来たてのパンの美味しいこと! 側はカリカリで、中はふわふわの中に米のモチモチ感があり、ありふれた表現しかできないのが残念だけど、「ちょっと豊かな幸せな味」 焼き立てのパンとサラダとボルシチって、和室に卓袱台がちょっと不似合いなおしゃれなディナーだなぁ・・・。 家族は、この幸せがたびたび続きますようにと、願いながら食べていたに違いない。 本日は、第2回目の玄米パンを作成中なのでした。

※ タイトルはビートルズからパロって考えたと思ったら、まさにGOPANのHPにも「我が家にゴパンがやってきた」ってありました。