楽しい生活

「一月(いちがつ)行っちゃった。二月逃げちゃった。三月去っちゃった」と言われるほど、年明けの3カ月はあっと言う間に過ぎる。
冬至も過ぎれば徐々に陽が長くなり、気温は低いが春の訪れをあらゆる場面で感じながら、気がつくともう桜の季節になっているのが例年。
それなのに、今年は1月が長かった。
正月に、のんびりとおせち料理や雑煮を食べながら駅伝を見ていたのが、遥か昔のような気がする。
「何故だろう?」と考える。
歳を重ねるごとに、中身の濃さとは関係なく一日はあっと言う間で、気がつくと1週間は過ぎ、10日に一度のこの原稿出しに四苦八苦。
なんでも子どもの頃は経験が少ないので、一日の出来事が新鮮な分だけ長く感じる、らしい。
大人になると、経験の範囲内の継続という生活が多く、同じ一日24時間が早く感じられる、らしい。
この1月が私にとって、新鮮な月だったかと言うと、そうでもない。
正月休みを終えて日常に戻ると、今年から始まった私のリーダーによる笑いヨガクラブの第1回目を実施。
本郷生涯学習センターで笑いヨガ教室を一応講師として参加。
笑いヨガリーダー第1号のMちゃんの笑いヨガに参加。
月末には宮浦公園において、参加者4人で元気いっぱい笑いあう。
計4回の笑いヨガは、去年までの2回に比べると倍に増えたことになる。
今まで週に1回だった尾道の母を訪問する事も、今年から母の行きつけの和食店が閉店したため、お弁当を持って行くことになり、週2回になった。
2,3カ月に1回ほどおしゃべりをしていた友だちとの茶話会が、今年から誘われる度に参加していて、3週続けて楽しんでいる。
週に何本かはDVDや録画の映画を見ているし、寝る前に30分ほど手持ちの小説を読む。
まったく違うことをしているわけではないのに、細かく1月の生活を振り返ってみると、そこには去年とは少しだけ違う日常が見えてくる。

少しの変化の積み重ねが、時間の流れを緩やかに感じさせてくれているようだ。
「楽しさには、うきうき・わくわく・心地よいと、いろいろな種類があって、今の楽しさがなんであるか追求すると、先に見えてくるものがある」と、ある人に言われて、目から鱗が落ちた。
苦しいこと、辛いこと、悲しいことの意味を考え、そこから抜け出す術を考えたことはあっても、楽しさについて深く考えたことはなかった。
「楽しい」とは感覚で、ただ味わえばいいものだと思っていた。
そう言われて以来、「楽しさ」について意識するようになり、いつのまにかそれを優先するようになった。
それを優先するということは、それだけを追求するのではなく、「楽しみ」の時間を作るために、やらなくてはならないことをそれ以前にやっておくことも必要になる。
時間の配分も考えるようになるし、自分が本当に「楽しい」と感じることが見えてくる。
結果的に「楽しい生活」を過ごしていた今までの自分と、意識して「楽しい生活」を過ごしている自分では、一日の充実度がどうやら違うみたいだ。
「楽しさ」を意識すると、沢山の用事の中にそれは隠れている。
それを見つける「楽しさ」がまた増える。
「楽しさ」を意識して、毎日を過ごそうと思う。
楽しい時間はあっと言う間に過ぎるけど、その余韻は長く残り、その継続は「楽しい生活」を新鮮なものにしてくれる。
今年一年は、長くなりそうだ。?