洗濯日和

 

梅雨の晴れ間は何度も洗濯をする。

毎日しているのに、何故か晴れを待っていたように、洗濯をしたくなる。

 

思えば、私は小さいころから洗濯が好きだった気がする。

母の影響もあるかもしれないが、そのプロセスがとっても好きなのだ。

 

今は全自動洗濯機を使っているけど、本当は二層式がいい。

たくさんあるときは、下着やタオル類や白いものを最初にして、そのあと普段着の色物なんかを洗い、最後にGパンやごつい物を洗う。

それから濯ぐ。

もちろん、風呂の残り湯を使う。


洗濯機の仕事が済むと、今度は手仕事になる。

まず、洗いあがったものをたたんでいく。

たたんだら、パンパンと叩く。

皺を伸ばすためだ。

パンパンという音が、そこらじゅうに響き渡る。

不機嫌なときは、まるで洗濯物に八つ当たりをしているようだが、彼らはそれを寛容に受け入れてくれる。

これを丁寧にやっておくと、Tシャツなんかは新しいままだし、シャツ類もアイロンかけがとても楽だ。

それから下着・タオル・服・Gパン類と分けて、テーブルに並べる。

ごつい物を下にしていくと、重みでさらに皺が伸びる。

それから物干し竿に干す。

 

まだ新婚のころ、私が仕事で夫が休みの日に、彼が気をきかせて洗濯をしてくれていたのに、私がその干し方を見て、「ちゃんとたたんでから叩いて、皺伸ばしをして干して欲しい」と言ったらしい。

それから、夫はあんまり洗濯をしてくれなくなった。

それでもよかった。

だって、洗濯は楽しみだから・・・。

 

夏の暑い日や、冬の寒い日は、あらかじめ家の中でお気に入りのステンレスの角ハンガーとハンガーに干してから、それを外に出す。

大きい物は直接出して干す。

たくさんある時に、2本の竿に上手に干せたときなんかは、充実感さえある。

 

私は2つの角ハンガーを使っていて、ピンチの多いものに下着や小物を干し、シンプルなほうはタオルを干すようにしている。

母が干すと、その時によっていろいろ変わるみたいだが、私のこの干し方は何故か決まっている。

 

夏は午前中のうちに乾いてしまうので、家にいるときは昼前には取り込む。

洗濯物はたたむのがまた楽しい。

いろいろ進化を重ね、今は全て不滅のたたみ方になっている。

洗濯物をたたんでいると、幸せな気持ちになるときがある。

着ている人の温もりや香りがまだほんのりあるきれいになった洗濯物たち。

それをゆっくり丁寧にたたんでいる平和なひととき。

 

友だちが最近、靴下をたたむとときどき私を思い出す、と言ってくれた。

なんでも、遊びに行った時にたまたま洗濯物を取り込む時間で一緒にたたんでいたら、靴下を重ねていくだけの友達のやり方を見て、「靴下はこうやってたたむの!」と教えたらしい。

私はあんまり覚えていないんだけど、彼女はそのたたみ方が良いと思い、それからずっとそのたたみ方をしている。

昼下がりの二人の楽しい時間がふっとよぎって幸せな気持ちになるらしい。

 

今日は、久しぶりの青空、洗濯日和だ。

全部外で干して、熱さも眩しさも、緑の濡れた香りも、今の季節をいっぱい感じながら洗濯物を干そう。