今年のカープは破天荒!?

2012年、3月プロ野球ペナントレースが開幕。
待ちに待ったと素直に言えないのは、1998年から続くBクラスに慣れてしまって大いなる期待を持って新しいシーズンを迎えられないという、「負けグセ」によるものかもしれない。
期待をすればするほど、裏切られた時の失望感は大きく、家族との喧嘩の種になりかねない。
しかし、カープは決して裏切っているわけではない。
苦労して主力に育てては、他チームに高額年棒で引き抜かれ、助っ人も活躍すると次の年は、もう他チームの人となり(大リーグは良しとしても)、という不遇もちゃんと考慮しなければならない(お金がないからねぇ)。
それ以前に、スタジアムに足を運ばないようなファン(一応贔屓という意味で)なんぞは、「また裏切られた」なんて言ってはいけないのだ。

前置きが長くなったが、今年のペナントレースの始まりも、新婚のマエケン(前田健)が、昨年のセリーグ覇者の中日相手に快調に投げ始めたが、如何せん、カープが最も苦手をする相手エースの吉見を打ち崩せず、初戦は黒星がついた。
続く2戦目も残留してくれたいい人バリントンが乱調、打線も振るわず連敗。
3戦目は、期待のルーキー野村のデビュー戦だったが、これもまた引き分けが精一杯、今季の初白星は、マツダスタジアムの開幕戦に持ち越された。
4月3日、台風のような強風吹きすさぶ中、相手は負けると一番悔しさの残る巨人。
新幹線も止まって、満員なはずのスタジアムは、7分ほどの入りだ。
去年ほとんど故障で活躍できなかった大竹の先発で、広島市長の始球式の後、プレイボールとなる。
大竹は低めに球を集め、力で押す速球派のイメージと打って変わったような、技巧派に変身を遂げていた。
ランナーは出すものの、要所を低めに抑え、ほとんどが内野ゴロアウトという、内野手にとっては緊張の守備となる。
その中でも、梵の超ファインプレーもあり、カープの守備は堅実で、巨人の内野のドタバタに比べても、草野球と大リーグくらいの差があった。
2回に広瀬のポテンヒットで1点、6回には倉のスクイズで追加点、8回にも代打前田と思われたチャンスに倉がそのまま入り、2累打でダメ押しの2点を追加する。
カープは、今季初勝利を大竹→ミコライオ→サファテと繋ぎ、見事に完封リレーで飾った。
さて、幸運にもその場にいたのが、勝利の女神(ここ2年は6戦6勝の友だち)に誘ってもらった、私だ。
実は、私の観戦勝率はあまり芳しくない。
たぶん、通算で2勝5敗だと思う。
大風の中、もしも中止だったら、映画でも見ればいいから、とりあえず球場へ向かおう! と、呑気に出かけて行ったのが幸いしたのか、困難と思われた駐車場もスムースに見つかり、時々降る雨は、持参の雨具でしのぎ、10年以上も前のレトロなメガホンを叩いて応援したかいがあったというものだ。
試合終了後、バッテリーによるヒーローインタビューを聞き、弾む足取りでライト側外野席から通路を沢山の笑顔と共にしばらく歩くと、カープ侍がハイタッチで出迎えてくれた。
真ん中には、笑いヨガで一方的に知ってるつもりの柿辰さん(悪役紹介の俳優さん)ではないか!
噂には聞いていたが、初めて目にする柿辰さんの凛々しい鎧兜姿にますます、顔が緩む。
ここから、マエケンのノーヒットノーラン、ルーキー野村の初勝利というオプション付きの素晴らしい6連勝が続いたのだ。
去年、4月をピッチャーの頑張りにより首位で終え、その後失速したことなんかすっかり忘れて、「今年のカープは優勝じゃね!」と早くもはしゃいでいる日々である。
そして再び雨中、大竹先発で始まった阪神3連戦、バントの構えでよけきれなかったキャッチャー藤井への不運なデットボールを皮切りに、カープに暗雲が立ち込める。
10−2の大敗をし、首位から転落、先発ドラ1隊でまだ勝ち星の付いていない福井も、よりによってカープを見捨てた新井に2本のHRを浴び、連敗となる。
さあ、今日は6年ぶりにノーヒットノーランを達成したマエケンの先発!
この時期は、まだファンも気持ちの切り替えが早く、なんでんかんでん楽しめる。
そう、今年は破天荒!
きっと、喜ばせたりがっかりさせたりの激しい試合を届けてくれるのだろう!
(それにしても未だHRがゼロって・・・あんまりじゃね)。