メッセンジャー

 

BUMP OF CHICKEN(以下長いので略してバンプ)が34か月ぶりに待ちに待ったニューアルバムをリリースした。

本当に長かった。

10月にシングルを2枚同時リリースした時は、今年中のアルバムはないな・・・とあきらめていたので喜びもひとしお。

発売日の前日、嬉々として三原のいつものお店に取りに行く。

バンプを私に教えてくれた友だちと一緒に聴きたかったので、夕方を待って電話越しに(タダ友)彼女と一緒に聴いた。(ほとんど気分は中学生)

一発目は何故か誰かと一緒に聴きたいものだ。

そして、語り合いたいと思ってしまう。

それがもちろん叶わないときは一人で聴いてじーんとするわけだけど、例えば映画とかもその類で、一緒に楽しめる人がいるということだけでなんか幸せな気持ちになれる。

 

アルバムタイトルは「orbital period」(公転周期)。

公転周期(こうてんしゅうき、orbital period)とはある天体(母天体)の周囲を公転する天体が母天体を1公転するのに要する時間のこと。日本語では軌道周期とも呼ばれる。

17曲中6曲がシングル曲となっているが、最近のバンプのシングルはメッセージ性のあるものが多く、しかも天体を意識しているので、なんだかこのアルバムのために作った曲がシングルカットされたみたいにしっくりくる。

バンプは、メンバー全員が千葉県佐倉市の出身で、幼稚園からの幼馴染がそのまま文化祭、バンドの大会というように、多くのギター少年が歩く道を、テクテクと歩いてきた。

曲作りを全て行っている藤原基央(通称藤君)のワンマンバンドと言いたくなるのだが、彼らはあくまでも4人でBUMP OF CHICKENなのだ。

いつまでも仲のいい幼馴染が好きなことをマイペースで楽しんでいる様子がどんなインタビュー記事を読んでも伝わってくる。

1999年にアルバムデビューしてから8年間にわずか5枚のアルバムしか出していない。

売れているにも関わらず超スローペースバンドだ。

周りの大人は商業主義に乗ってこない彼らにさぞイライラしていることだろう。

「伝えたいことを伝えたい人に伝える」という藤君の歌作り、そしてバンプの音作りは最初の荒削りな(それはそれでよかったが)サウンドから1枚ずつ確実に成長を遂げている。

そして「orbital period」に戻る。

このアルバムは確かに今のバンプのベストアルバムだ。

聴き手が藤君の感性で作る歌に共感していたというだけではなく、明らかに彼の「伝えたいメッセージ」を受け取っている感じがする。

藤君が持ってきた歌を、一番伝わるようにメンバーが模索して、それをリズムや音色で表現するといった作業が丁寧に行われている。

そしてトータルアルバムとしての完成度は抜群だ。

この時期に出してくれたことにも、一足早いクリスマスプレゼントをもらったような気がするのは、きっと私だけではないはず。

年が明けるとこのアルバムを中心にした楽曲でツアーがスタートする。

ライブごとに演奏も旨くなっている。

バンプはいろんな意味で進化しているという姿をちゃんと私たちに感じさせてくれる。

「奇跡の声」と言われる藤君のボーカリストとしての力も、ますます円熟期を迎えているような気がする。

「あー、また何年も待つんだろうな」

出たばかりで、次のアルバムがこんなに待ち遠しく思えるバンドもそう多くないだろう。

 

orbital period

1.      Voyager  2. 星の鳥 3. メーデー 4. 才悩人応援歌 5.プラネタリウム 

6. Supernova 7.ハンマーソングと痛みの塔 8.時空かくれんぼ 9.かさぶたぶたぶ 10.花の名 11.ひとりごと 12.飴玉の唄 13.星の鳥reprise 14.カルマ

15arrows  16.涙のふるさと 17Flyby

 

このメッセージを何人が受け取れるか、ということがわかったらいいな。

それを彼らに知らせてあげたいな・・・と思う。