オイシイ野菜生活

無農薬有機野菜を週に1回届けてもらっている。
今年の秋で6年目になる。
最初の頃、根菜は土まみれ、葉ものは青虫のアパートのようで、薄いものは虫食いがほとんどで食べるほうが少ないくらいだった。
大好きで楽しみにしていた枝豆も、枝から切って虫食いをよけていたら結局ぺしゃんこの豆がほんの一握りだったこともあった。
それでも、味は濃くまさにすがすがしい枝豆の味がする。
いとおしくさえ思い、大事に食べた記憶がある。
気持ちが悪いと思っていた虫も、いつしか安全の証のように思い、気にならなくなった。
虫がいないと逆に「あれ?どうしたんだろう」と不安になるくらいで、認識が変われば感じ方も変わるものだ。
これは土が肥えて、完全に野菜に適切な土壌となり虫もどうやら居心地が悪くなったためらしい。
中途半端な土壌に虫はつくらしい。
これって人間にも言えるかもしれない。
野菜を届けてもらうようになってから旬の野菜がわかるようになってきた。

お店ではいつもいろんな野菜が売っていて、山菜くらいしか季節感がわからない。
春は、キャベツ・菜の花・筍・豆類・新玉ねぎ、どれも柔らかくて生まれたての新鮮さが感じられるものが多い。
夏は、南京・トマト・茄子・胡瓜・トウモロコシ・枝豆・オクラ・ピーマンと明るいカラフルなものが中心となる。
秋は、芋類と牛蒡・レンコン・ブロッコリー、色もセピアになってくる。
冬は、白菜・葱・蕪・大根と鍋に活躍する野菜が増える。
丹精込めて作っていることを知っているので、きれいに洗って無駄なく全て食べるようになった。
メニューを考えて買い物をするのではなく、届いた野菜を見てからそれに合ったメニューを考えるようにもなった。
旬の野菜は個性的な味わいがある。
私は、南京の煮物が嫌いだった。
天麩羅やカボチャスープは好きなのに、何故か煮物は苦手で自分でもあんまり作らなかった。
結局、お醤油と砂糖の甘さで南京の味がしなかったのだ。
旬の南京はちょっと蒸しただけでとっても甘くなる。
根菜類は薄めに切って南瓜、玉ねぎ、人参、ピーマン等を彩りよく大きな鍋に並べて蒸し焼きにする。
味は塩少々とアマニ油くらいで、野菜そのものの味を楽しむ。
せっかく四季のある日本に生れ、豊富な野菜たちが食べられるのだから安心して美味しく食べたいと思う。

この農場が届けてくれるのは野菜と有精卵、頼めば無農薬玄米も届けてくれる。
そして毎回楽しみなのは一緒に箱に入っている「農場便り」だ。
珍しい野菜が入っていると、その野菜の料理レシピが載っていたり、今の農場の様子をユーモアたっぷりに報告してくれる。
最近では、「卵、奇々怪々・・・」と題して卵にまつわるエピソードに大笑いをした。
近所の話「隣の家の車のボンネットの中から生の卵が・・・それも3度もあったそうな!! いったい誰の仕業?」
「玄関の前の植木鉢の上がこんもり!! 掘ってみると赤卵が出てきた」
現場検証! 証拠の品が!!「毎晩毎晩、1羽ずつ鶏が殺される! あちらの隙間、こちらのすき間を埋めてもやはり翌朝には死体が・・・。ある朝なんと死体を半分に切って運び出したらしいバラバラ死体。よーく見ると縦3センチ横5センチくらいのすき間に血のついた羽が・・・そうか! ここから入っていたのか! いったい誰?
腕より太い青大将「産卵箱の中に蛇! あまりに長くて太くて、捕まえようがない。とっさにとりだした植木バサミで頭の下をチョッキン!! 一皮で首がつながっているのに身体はクネクネと10分以上動いていた。インディジョーンズの世界だった」
事実は小説よりも面白い!!

2週間ほど前から夏野菜の胡瓜が届けられた。
今日は茄子があるかもしれない。
そして、形も色も個性的な夏野菜女王トマトが楽しみだ。
(ちなみに王様はトウモロコシなのです)